業務テンプレートについて

業務カテゴリ、テンプレート、プロセスの関連について にて説明したように、 業務テンプレートは、業務プロセスの雛形であり、業務プロセスを使用する事前準備として、業務プロセスのテンプレートとなる「業務テンプレート」を定義する必要があります。

業務テンプレートは、取引毎に定義するのでなく、一度定義すれば、どの取引でも使い回しできます。

業務テンプレートとして、定義する内容は、以下の通りです。

項番 業務テンプレートの項目 設定内容
1 業務カテゴリ 業務プロセスをグルーピングする業務カテゴリを選択します。
業務カテゴリについては、業務カテゴリについて を参照ください。
2 業務プロセス名 業務プロセスの名称を入力します。デフォルトでは、業務カテゴリ名が入力されます。
3 組織(会社・事業種別) 業務テンプレートを定義する組織(会社・事業種別を含む)を利用者が所属する組織から選択します。
4 役割 業務プロセスにおいて、情報伝達で使用する帳票(取り扱う帳票)を他の事業者から受け取るのか、もしくは、自身の事業者が他の事業者に提出するのかを選択します。
5 取り扱う帳票 選択した業務カテゴリの取り扱う帳票から、この業務プロセスで取り扱う帳票を選択します。
6 必須項目の設定 取り扱う帳票について、この業務プロセスで必要な項目(必須項目)を設定します。
7 説明 この業務プロセスの説明などを入力します。

業務テンプレートの定義単位

業務テンプレートの定義は、情報伝達の送り手と受け手が1対1となるプロセス単位に、その業務プロセスの主体となる事業者が定義します

業務プロセスの主体となる事業者とは、情報伝達で使用する帳票の必須項目を決定できる事業者を指します。

例えば、下図のような、海貨業者と外航船社でのブッキング業務の場合、

  1. 外航船社が海貨業者からブッキング依頼書を受け取るプロセス 業務プロセス名:ブッキング

  2. 外航船社が海貨業者へブッキング作業の回答して船腹予約確認書を提供するプロセス 業務プロセス名:ブッキング回答

の2つに分けて、外航船社が業務テンプレートを定義します。

役割

業務テンプレートでの「役割」とは、その業務プロセスにおいて、情報伝達で使用する帳票(取り扱う帳票)を他の事業者から受け取るのか、もしくは、自身の事業者が他の事業者に提出するのかを示します。

「役割」は、以下の2種類があり、この設定により、業務プロセスを開始できる事業者が、他の事業者なのか、自身の事業者かが決定します。

  • 帳票を受け取る

    役割を「帳票を受け取る」に設定した業務テンプレートは、そのテンプレートを定義した事業者以外が、業務プロセスを開始するためのテンプレートとなります。 業務プロセスを開始した事業者に対し、情報伝達で使用する帳票(取り扱う帳票)と、その必須項目を定義します。

  • 帳票を提出する

    役割を「帳票を提出する」に設定した業務テンプレートは、そのテンプレートを定義した事業者が、業務プロセスを開始するためのテンプレートとなります。 業務プロセス内での情報伝達で使用する帳票(取り扱う帳票)と、その必須項目を定義します。

取り扱う帳票と必須項目

取り扱う帳票

業務テンプレートでの「取り扱う帳票」は、業務カテゴリでの「取り扱う帳票」の中から選択します。

以下の図のように、海貨業者が定義する業務テンプレート「船積依頼」では、その業務を実施する上で必要なUL040:船積依頼書、UL100:商業送り状、UL120:パッキングリストの3つの帳票を受け取るプロセスとして、定義します。

必須項目

業務テンプレートでの「取り扱う帳票」には、必須項目の設定ができます。1

必須項目が設定された帳票は、業務プロセスの実施中、帳票の送信 操作において、必須項目が入力されているか否かのチェックが自動で行われます。

チェックの結果、必須項目が未入力の場合は、帳票の送信 操作が失敗し、以下のメッセージが表示されます。

1:必須項目を設定する機能は、タスクの「必須項目の設定」機能を利用しています。

業務テンプレートの使用方法

業務テンプレートを定義すると、参加している取引で、そのテンプレートを基に業務プロセスが開始できます。

各事業者が業務テンプレートを定義すれば、取引内で以下のような業務プロセスを展開することができます。

業務テンプレートを定義する操作については、以下のマニュアルを参照ください。

業務テンプレートを使用した業務プロセスの開始方法などの操作については、以下のマニュアルを参照ください。