取引とは

サイバーポートでは、貿易取引に携わる関係組織間の情報共有を実現するため、「取引」という概念を導入します。

  • 「取引」とは、貿易取引に携わる荷主/海貨/船社等の関係組織と、それら関係組織間での帳票(貿易取引に係る各種書類)1のやり取りと定義します。関係組織が作成した帳票を他の関係組織に共有(=情報連携)することがくり返され、これら一連の作業が「取引」となります。

  • 情報の連携は取引内でのみ行います。当該取引に参加している組織にのみ、情報の連携が可能となります。当該取引に参加していない組織には、情報が連携されることはありません。

  • 取引は、基本的に B/L 単位で作成し、B/L 単位の情報の連携を行います。ただし、B/L 単位以外の情報(例:本船単位の情報 等)を連携したい場合には、その限りではありません。

  • 情報連携は、帳票の単位に構築されたインターフェース(API/GUI)より、各取引関係先が帳票(データ)を登録/編集/取得等を行うことで、実現されます。取引内で作成された帳票(データ)は、当該取引の「ルートドキュメント」2に保存されます。

<取引の概念>

運用ルール

  • 取引の利用方法に係る運用ルールは、関係者間で取り決めを行う必要があります。

取引に参加するには

取引には、サイバーポート上の組織・事業種別の単位で参加します。

以下に、例を図示します。

<取引関係先の例>

以下の会社・組織が取引に参加しているとする。
いずれの組織も複数の事業種別を持ち、取引に参加している事業種別は赤枠で囲み、表現している。

例では、株 ○○ 海運の輸出事業部は、「海貨」・「陸運」の事業種別で参加している。
同様に、株 ×× 倉庫の倉庫事業部は、「倉庫」の事業種別で参加している。
取引関係先の追加や帳票アクセス権限設定は、例のような組織・事業種別の単位で行われる。

取引 A に参加している組織・事業種別は以下となる。

会社 組織 事業種別 取引への参加
株 ○○ 海運 輸出事業部 海貨
株 ○○ 海運 輸出事業部 陸運
株 ○○ 海運 輸出事業部 倉庫 -
株 ×× 倉庫 倉庫事業部 倉庫
株 ×× 倉庫 倉庫事業部 ターミナル -

  1. 帳票については、「帳票とは」及び「帳票を作成する」をご参照ください。↩︎

  2. ルートドキュメントについては、「帳票とは」をご参照ください。↩︎